CRMシステムで各商談における受注予測が共有されることは、製造部門にとっても非常にありがたいことでしょう。

例えば、失注時のリスクが大きい大型の案件は除いて、他の多くの案件については、受注見通しの段階で受注確率が80％を超えれば対応する準備はする、などと決めておけば、納品スピードが上がるだけでなく、以前のように在庫、原料や部品などを必要以上に多めに保管しておく必要についてもなくなります。

また、単純に製造部として、「来月は忙しくなる可能性が高い」などと心づもりができるという点も、実は重要なCRMシステムがもたらす効能です。過去のデータに基づいた客観的な確率から、生産体制を整える準備などを進めることができるようになるのです。