CRMシステムで日報を「情報共有型日報」に
「情報共有型日報」は何をもたらすか
本来主観的な情報というのは事態を把握しにくくしてしまう性質がありますが、「情報共有型日報」においてはむしろ逆で、商談における営業社員の「考え方のプロセス」が明らかになるため、他の社員にとっては実際の商談の場面をイメージしながら参考とすることができるし、営業部長も自身の経験にあてはめてより具体的且つ効果的なアドバイスをすることが可能となるのです。
特にここで大きいのが、「日報」であること、つまり成功しようと失敗しようと日々つづられるものだということです。
そのため普段はなかなか聞けないような具体的な商談の失敗話を見ることができ、これは他の営業社員にとって非常に価値あるものとして働きます。何故なら人は「成功したときはろくに分析せず」、「自分の失敗からは目を背ける」傾向があるからです。
ですが、詳細に記された他人の失敗であったら(そもそも、「他人の失敗の詳細」を仕入れることはまずできない)、例えはじめバカにしながら読み始めたとしても、必ずその営業社員の肥やしとなります。口に出して「参考になった」と言わなくても、実際の商談のときに同じような場面に遭遇した際、必ず頭に日報が甦るはずです。
これが「情報共有型日報」の最も優れた点である、「失敗譚」の蓄積と共有なのです。
CRMシステムで日報を「情報共有型日報」に 関連ページ